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臭いとリラックスの仕組み

嗅覚は五感の中でも特殊で、唯一「大脳新皮質」を経由せずに大脳辺縁系へ直接信号を送ります。嗅上皮から嗅球を通った情報は、扁桃体・海馬・視床下部などに届き、情動・記憶・自律神経・ホルモン分泌と直結します。そのため香りは、他の感覚刺激に比べて即座に心身へ影響を与えることが知られています。

自律神経系への作用

研究により、快適な香り(例:ラベンダー、ベルガモットなどの精油成分)は副交感神経活動を優位にし、心拍数・血圧の低下や筋緊張の緩和を引き起こすことが報告されています(田中ら, 2009, 日本アロマセラピー学会誌)。これによりリラックス状態が生まれ、施術の効果を高める土台となります。

呼吸・循環系への影響

香りの刺激は呼吸中枢にも働きかけ、自然と深くゆったりとした呼吸を誘発します。深い呼吸は酸素摂取量を増やし、血流改善・疲労物質の代謝促進につながります。結果として、肩こりや慢性的な疲労感の軽減にも寄与します。

脳機能と心理的効果

近年の脳機能画像研究(fMRI, PETなど)では、ラベンダーやローズ系の香りが扁桃体の過活動を抑制し、不安・緊張の緩和に関与することが示されています(Sayorwan et al., 2012, Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine)。これは「香りが気分を落ち着かせる」という感覚の科学的裏付けとなっています。

当院での取り組み

当院では、こうした嗅覚と自律神経の関係を踏まえ、施術の効果を高めるための環境づくりを重視しております。
清潔で安心感のある空間づくりに加え、患者様が心身ともにリラックスできるよう配慮し、自然治癒力が十分に発揮される状態を整えています。

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